『女神の宝冠』後編 [ 旅 ]フェリーで、リバティ島まで渡ると、 『自由の女神』が、出迎えてくれた。 すぐ近くで見ると、なんだかとってもうれしくなった。 まるで、修学旅行生のようだ。 私達は、妙なハイテンションぶりとなり、 大急ぎで、像のほうに近づいていった。 ******** 『自由の女神』は、 彼女の体のなかに設置されたエレベーターで、 途中まで登ることが出来る。 後は、階段だ.....。(--) 私達が階段を上ると、 『女神の宝冠』部分の窓から、 マンハッタンを一望のもとに見渡すことが出来るらしい。 ********* しかし、この階段が大問題だった。 なぜ、大問題かとゆうと、 大人一人がやっと通れるくらいの、 本当に狭い、恐ろしい、すごく急な階段なのだ。 おまけに、足元から、下の方が、すごく良く見える..。 自分の後から、 延々と続いている人たちが、丸見えなのだ。 その階段を、 必死で『女神の宝冠』めざして、 上へ上へと、ありの行列のように上っていくのである。 下を見ると、 本当に「めまい」がする。私は、高所恐怖症だ。 しかし、 自分が、「めまい」とともに転がり落ちれば、 「いったい何人の人たちから、 いくら請求されるか」わかったものではない。 そっちのほうが、もっと怖そうだ!! なんてったって、 ココは、『アメリカ』なのだ。 腕利きの弁護士でも雇われたら、・・払えん!! そんな風に思った私は、 1度上ったら、引き返せないその階段を、 また必死で登りはじめた。 しかし、 こんなことが待ち受けているのなら、 スニーカーにしておくんだった・・。 人間は、こんな風に学習していくのである。 *********** やっとのことで、『女神の宝冠』部分にたどり着くと、 のんびり見学する暇などはっきり言ってなかった。 ほんのちょっと、 マンハッタンを眺めるのが、精一杯だったのだ。 なんせ、私の後ろから、 どんどん人が続いている。 本当に狭い場所なので、 早くその場所をあけなければならなかった。 その間、賞味2分ほど。 しかし、 『女神の宝冠』から見る景色は、大変すばらしかった! ********** そして私を待っていたのは、 あの「恐怖の階段」だけだったのだ。 上りもこわいが、下りはもっと怖かった...。(--) おまけに、 かなりの階段をこなしてるので、足が、ふらついてきている。 でも、ココを降りなければ地上に戻れない! あとは、気力のみだ! 絶対に「転がり落ちること」は許されない。 フラフラしながらも、 無事たどり着いた私の足が、 翌日、すさまじい筋肉痛に襲われたのは言うまでもない。 いつか、 『女神の宝冠』に上る機会のある人は、 是非トレーニングをお勧めしたい。もちろん、スニーカーで♪ **注**テロの影響で、 以前のように、見学できないらしいです。 |